おっかわちょっこり blog

子どもの居場所について考えてます

ありがとうございました

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3月10日 おっかわ寺子屋ちょっこり報告会

無事に終わりましたことをご報告いたします。

 

開催告知は2週間前。

広報はチラシと口コミ、直前のFB掲載のみ。

これだけなのに、1部・2部合わせて40名の方にお越し頂きました。

ありがとうございます!!

この事柄に関して、「どうしたらよいか」がまだまだ

分からない、そしてなんとかしたいという人がこの地域にはたくさんいるんだ!

ということが分かり勇気づけられました。

やっと「子ども達を取り巻く環境」にある課題が多くの人の意識に上がり

「よその地域のできごと」でなく「私たちのこと」として考えるはじめの一歩が

出たのかな。

…ちがうな。もうすでに「私たちのこと」と考えている人が

「じゃあどうしていこう」を一緒に考える段階に入ったんだと思います。

 

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 報告会アンケートに「子どもの居場所と貧困対策は違うのでは」というご意見を頂きました。

私もずっとそう思っていました、というかそう思いたかった。私たちは子ども達と楽しく一緒に過ごすのだ(笑)と。

でもそうではなかったです。

ここ最近のちょっこりには、毎回20名弱の子どもが集まります。子ども達と2週間に1回、たった5時間を一緒に過ごすだけでいろんな事が分かります。

なんのバイアスもかけずにただ口コミで集まった子どもですが、みんなそれぞれに課題を抱えていることが分かります。具体的には言えないけど。。。

「貧困」には「経済的貧困」「情報の貧困」そして「関係性の貧困」があると言われています。前二つは貧困状態が明らかになれば「与える」ことができます。

私たちがやっている「居場所づくり」は「関係性の貧困」へのアプローチなのではないかと思います。「関係性」は与えることはできません。互いに協力して「作る」ものだと考えるからです。

ちょっこりは、様々な価値観をもつ大人や大学生、高校生、中学生、小学生がある時間を一緒に過ごし、交流することで、価値観を共有したり、討論したり、関係づくりを練習し、失敗し、そして再構築する…。そんな学びの場なんだと思います。

そしてちょっこりに来る子ども達が、自ら関係性を作ることができるオトナになれば、自ずと経済的貧困・情報の貧困に陥らずに済むのではないか、負の連鎖を止められるのではないでしょうか。

Nurse Family Partnership( Oldsら,1997 )妊娠期から出産~2年間保健師・専門のトレーニングを受けた地域のサポートワーカーが個別に手厚く家庭訪問などの援助的介入をし、その後19年間追跡調査したところ虐待の連鎖がストップした という研究もあります。では直接その子どもにも積極的援助的介入ができたなら…。

関係性づくりの学習・支援は即効性や目に見える評価がしづらいように感じます。でも一度身に付ければ誰にも奪われることのない大きな財産になるのではないのかなと思います。

 

4月からは活動2年目となります。

難しい事いっぱい言いましたが、一番大切なのは楽しむこと!!

これからも楽しいことをいっぱいやっていきたいと思います。

応援よろしくお願いします。